ふとした瞬間に、両親のことを考えることが増えてきました。
子どもの頃は守られる側だったのに、いつの間にか立場が少しずつ変わってきているのを感じます。
それでも、親子であることに変わりはなく、近すぎず遠すぎない距離感をどう保つかは、
今の私にとってひとつのテーマになっています。
以前は「こうしてほしい」「どうしてわかってくれないのだろう」と思うこともありました。
でも最近は、相手を変えようとするよりも、「そういう考え方もあるよね」と一度受け取ることを意識するようになりました。
不思議とそのほうが会話もやわらかくなり、無理のない関係でいられる気がします。
実家に帰ったとき、何気ない会話をしながら一緒にお茶を飲む時間。
昔と変わらないようでいて、どこか違う空気が流れているのを感じます。
親の言葉の奥にある想いや、これまでの人生の積み重ねに、
少しずつ気づけるようになってきたのかもしれません。
また、自分が親になったことで、両親の見方も変わってきました。
あの頃の言葉や行動の意味が、今になってようやく理解できることもあり、静かな感謝の気持ちが湧いてきます。
もちろん、すべてがうまくいくわけではなく、すれ違うこともあります。
それでも、完璧を求めずに「今できる関わり方」を大切にしていきたいと思っています。
日々の中で、ふとした一言やささやかなやりとりを積み重ねながら、ゆるやかに続いていく親子の関係。
その時間もまた、私の暮らしをあたたかく支えてくれている大切な一部なのだと感じています。