春から初夏へと季節が移り変わる頃、ふと耳にする「土用」という言葉。
夏の土用の丑の日はよく知られていますが、実は土用は季節の変わり目ごとに訪れるもの。
その中でも春の土用は、冬から春へと向かうエネルギーの切り替わりの時期で、
心や身体がゆらぎやすいタイミングだと感じます。
なんとなく疲れやすかったり、気持ちが落ち着かなかったり。
そんなときこそ、無理にがんばるのではなく、「整えること」に意識を向けるようにしています。
わが家では、この時期は少しだけ生活のリズムをゆるめ、早めに休んだり、
あたたかい食事を大切にしたりと、やさしく自分をいたわる時間を増やしています。
食卓には、消化にやさしいものや旬の野菜を。
例えば、やわらかく煮た根菜や、お味噌汁など、ほっとする味を意識して取り入れると、
不思議と身体も心も落ち着いてくるように感じます。
特別なことではなくても、日々の食事や過ごし方を少し見直すだけで、
整う感覚が戻ってくるのが嬉しいところです。
また、この時期は無理に新しいことを始めるよりも、
今あるものを見直したり、不要なものを手放したりするのにも向いているように思います。
クローゼットの中を整えたり、家の中を軽く掃除するだけでも、空気がすっと軽くなるのを感じます。
春の土用は、次の季節へ向けての準備期間。
焦らず、ゆるやかに、自分のペースで整えていく時間です。
季節の流れに寄り添いながら、心と身体の声に耳を傾けて過ごすことで、
また軽やかに次の一歩を踏み出せる気がします。
今日もまた、少しだけ丁寧に、自分を整える暮らしを大切にしていきたいと思います。